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公開処刑人 森のくまさん

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公開処刑人「森のくまさん」。犯行声明をネットに公表する連続殺人鬼だ。捜査本部は血眼で犯人を追うが、それを嘲笑うかのように惨殺は繰り返され、世間は騒然となる。殺されたのはレイプ常習犯やいじめを助長する鬼畜教師など、指弾されても仕方ない悪党ばかりで、ネットには犯人を支持する者まで出始めていた。一方、いじめに苦しみ、自殺を図ろうとした女子高生の前に、謎の男が現れ…。

堀内公太郎さんの本です。
 
「このミス!」大賞の隠し玉作品とのこと。
一時期、このミス大賞作品を読みまくっていた時にこの作品のタイトルを見かけた気がします。
 
図書館で何か読む本はないかしらと探していた時に見つけて手にとって見る事に。
 
ライトなミステリ、という感じでしょうか。
このミス作品は割と当たり外れが多い印象なんだけど(そして読みやすいのと読みにくいのも結構あるかも)、かなり読みやすいという点では評価したいです(上から目線ですみません)。
 
ただ、殺人描写も割とライト、なぜ美少女がいじめられているのかの背景もあまりよく分からない。事件に関わったことで人格までも変わったと言う事なのか、何故こんなしたたかな少女がいじめを苦にしていたのか?とちょっと疑問に思うところもあったり。
 
「森のくまさん」の単純な仕掛けには全然気付かなかったのですが、きっと犯人はこいつだろうなという予想は当たりました。
「森のくまさん」の一味である女子高生二人および主犯への嫌悪感はあったものの、大学生の女の子二人(森くま事件の主犯と交友関係がある人たち)は概ね好意的に受け入れられるキャラクターだったので最後まですらすらと読めました。
 
これ、続編もあるのですね。機会があったら読んでみたいと思います。
(3.5点)