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セイレーンの懺悔

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少女を「本当に殺した」のは誰なのか――?

葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。不祥事によりBPOから度重なる勧告を受け、番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。警察を尾行した多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。
クラスメートへの取材から、綾香がいじめを受けていたという証言を得た多香美。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった。

中山七里さんの本です。
 
うーんやっぱりマスコミの世界って分からん・・・と思う話でした。
そのせいか前半はあまり入り込めず。。
 
こういう風に冤罪を作りかねない報道や関係者を追い詰めるような報道に意味があるんだろうか・・・意味なんてないか。。
 
それにしても、朝倉の妹の死の原因とか、加害者疑惑のあるクラスメイトの過去とか、設定があまり活かされていない印象。。
 
(ネタバレあります)
また、殺された女の子の殺された理由が浮かばれないです・・・
学校ではいじめられ、大好きな父は事故で亡くなり、信じていた母には裏切られ、挙句義理の父に殺されるって・・・
 
何となくもやもやした気持ちで読み終わりましたが、気になるのが犯人を追っていた刑事。
この刑事、別の作品にも出ているらしいですね。まだ予約していてこないやつでした。
 
ただこの女性が主人公の話は正直お腹一杯かなあ。。あまりキャラとして好きになれなかったです。
この小説でやはり群を抜いているのは、タイトル。
 
「セイレーンの懺悔」秀逸です。
(3.5点)