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増補改訂版 「守り人」のすべて

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バルサとタンダの日常を描く、書き下ろし短編「春の光」、 「守り人」シリーズの登場人物事典や百科事典から、 作家・佐藤多佳子さんや、翻訳者・平野キャシーさんとの対談、 上橋菜穂子著作紹介まで、一挙収録!

増補版では、さらに 旅の日々のバルサを描いた書き下ろし短編「天への振舞い」、 NHKドラマ「精霊の守り人」の美術をつとめる山口類児さんとの対談も 収録しています! ! !

これから読もうと思っている人も、すでにハマっている人も必読です。

上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズのガイドブック的な1冊。
 
守り人の世界には、沢山の言葉や設定が出てきます。
あれって何のことだっけ?とか、あのキャラクターってどういう人だっけ?とか、あの国はどういうところだっけ?などなど・・・
 
そんなシリーズを読み終えた人に特にオススメしたい内容です。
 
キャラクターや守り人に登場するモノの名前などがあいうえお順に紹介されていたり、それぞれの国の解説なども。
 
また、イラストもなかなかイメージ通りで素敵。
 
特に良かったのが、翻訳者の平野キャシーさんと上橋さんの対談。
 
上橋さんが私財をはたいてでも翻訳を平野さんに依頼しなかったら、きっと世界にこの凄い物語が羽ばたく事はなかったかも・・・と思うエピソードを知ることができます。
 
守り人はこんなに世界に広まっているんだなあ!
各国によってバルサが全然違う人みたいになっていて興味深い。
それもこれも、翻訳をするひとがいて、それをきちんと海外の出版をする人の目に留めてもらわなければいけないと・・・
海外の作品は日本には沢山入ってきている印象ですが、特に児童文学というジャンルでは日本から海外に出て行く機会自体が本当に少ないらしい・・・(知りませんでした)。
 
こんな素晴らしい物語が世界に羽ばたいて行ったこと自体が奇跡なんだなと思うとまた感動ですね。勿論中身はお墨付き。
 
そしてこの本を借りてぜひ読みたかったのが、タンダと夫婦になったバルサの日常を描いた短編。
 
ほんわかとした優しい気持ちになりました。
 
一部と二部は見ていなかったのですが、11月から始まるNHKのドラマは見てみようかなあと思っています。
あーもうこれでシリーズが本当に終了だなんて淋しいです。
(4点)