No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

首折り男のための協奏曲

イメージ 1
 
 
首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。

伊坂幸太郎さんの本です。
 
あとがきを読んでみて驚きました。
これは一つのテーマとして書いていた連作短編集ではないのですね!!
 
テーマも掲載誌も違う小説が、不思議と繋がっているように一冊にまとまっております。
 
お馴染みの「黒澤」が出てきたり、今度は首を折る「殺し屋」も登場。
鮮やかな伏線の回収が今回も秀逸です。
 
個人的には伊坂さんの殺し屋の話が一番スリリングで好きなので、一番最初の話がワクワクして読めましたね。
(4点)