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コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

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大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。ミステリアスな店長が笑顔で迎えるのは、大好きな友だちに会いたいと願う10歳のさゆき、あるきっかけからひきこもりになってしまった17歳の真衣、学生時代の恋をふと思い出した作家の薫子…そこで彼女たちが見つけるものとは?ほのかに懐かしくて限りなくあたたかい4編を収録したシリーズ第2弾、文庫書き下ろしで登場。


村山早紀さんの本です。
 
シリーズ1作目で初めて読んだ作家さん。
その一つ一つの物語が感動的で、電車の中で読んでいるのにじわっと涙が滲んでしまうような、そんな印象的な物語でした。
 
2作目は、1作目に比べるとこの話は微妙・・・と思うものもありつつ、それでもやっぱりほんわりと温かい気持ちになるのでした。
 
特に1作目、実の母が亡くなり、新しいお母さんとお父さんと、風早の街の新しい家に家族3人で住むことになった不安を抱えた女の子が、田舎のおばあちゃんのところで作った雪うさぎと大小の雪だるまに宛てた手紙が、「たそがれ堂」の不思議な力で雪うさぎ達の元に届く。
雪うさぎ達は、ぴょんぴょん跳ねて、何とか女の子のいる街まで辿りつこうとするが、冬から春へと季節が変わっていくうちに、雪だるまの雪はどんどん小さくなり、ぼろぼろになっていく――
 
女の子に会うため、人が住む街まで向かい続ける雪だるまたち。
最終的に雪うさぎだけになってしまうのですが、最後の最後で雪うさぎが見た女の子の姿は・・・
 
ということで、この話は目頭が熱くなります。
 
 
「コンビニたそがれ堂」
その人が欲しいと思っている物が何でもそろう、不思議なコンビニ。
美味しいおでんやお稲荷さん、イケメンの店員さんには時々しっぽがのぞいてる。
 
でも、もしこんな化かされ方だったら、ちょっと体験してみたいかなあと思ってしまう不思議な物語です。
 
3作目も予約中。温かい気持ちになれるシリーズです。