ようこそ、私のお店へ。とっておきのお茶とともに、不思議なお話などいかがでしょう―あじさいの咲く屋敷で少年が過ごした白昼夢のような時間(「万華鏡の庭」)、学校に行けなくなった少女が晩秋に出会った、「猫の国」の王子様(「ねこしまさんのお話」)など珠玉の八作品を集めた連作短編集。好評シリーズ『コンビニたそがれ堂』の姉妹編。
村山早紀さんの本です。
「コンビニたそがれ堂」シリーズでほっこりとさせてくれる、温かい作風でお馴染みの村山さん。
同じ風早の街にあるカフェかもめ亭を舞台にしたお話です。
カフェに訪れる常連さんを始めとするお客様は、経験した不思議な体験(夢のような空想のような)を語ります。
どのお話も本当に夢物語のようなのに、もしかしたら・・・と思わせてくれる感じもあってほっこりします。
個人的に印象的だったのは、やっぱり「ねこしまさんのお話」かな。
あと、コンビニたそがれ堂の話が少し出てくる番外編も楽しめました。
(4点)