当たり前のように、蛇口をひねれば美味しくて綺麗な水が飲めて、ボタン一つで部屋を暖かくしたり涼しくしたり、ご飯が炊けたり、食べ物を温めて食べる事ができたり、洗濯も乾燥もとても簡単、夜になっても明るい。
遠くに行くには車や電車で。
そんな便利な生活に甘えていた人間達は、突然その便利さを失うと、やる時はやるのだなあと今回の地震を受けて思うのだった。
コンビニや24時間営業の飲食店が看板や明かりを落として営業したり、会社でも使わない電気を消したり。
電車が止まれば数時間かけて家まで歩いたり、暖房をつけないで重ね着をして防寒対策をする。
エコ、エコと言っているけれど、今回の地震に伴う節電の動きで、人がこれだけ必至に節電に取り組んだ事なんてあっただろうか。
極端な話、こういう風に身近に大きな影響が出ないと、環境破壊や地球温暖化を防ごう、エコに取り組もうと言うだけ言って、実際のところは無駄な電力を使っている部分はあったと思う。
店に過度な明かりなんていらないのだという事を実感するように、明かりがなくても通常営業できるという実態。明るいうちに営業を終了することによって無駄な電力をなくしたりすることができる企業。
今までこんなにも電力の無駄使いをしていたのだな、と気付いて愕然としてしまう。
良い意味で、この地震がそういう事の大切さに気付かせてくれたのではないかと正直思う。
今日は何とか電車も動いていて会社に辿り着いた。
が、会社で大きな揺れがあるとまた電車が止まってしまうのではないか?と不安で仕方がない。
市内のガソリンスタンドは入荷未定で閉店しているところしかなく、このまま車を使えなくなったら本気で自力で駅まで行くしかなくなる。
未だに復旧のめどが立たない地元の電車。
気持ちが沈む。