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九月の恋と出会うまで

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北村志織は、引っ越したばかりのマンションの自室で、怪奇現象に遭遇した。ありえない場所から人が語りかけてくるのだ。「平野です」とその声は告げる。同じ建物に住んでいるが、話したことのない男性の名だ。ただし、「未来の平野」なのだと彼は続けた―。男はみんな奇跡を起こしたいと思っている。好きになった女の人のために。『雨恋』の著者が描く、時空を超えたラブ・ストーリー




松尾由美さんの本です。

松尾さん、初めて読みました。
文庫の新刊としてこの本が書店で並んでいるのを見かけて、気になっていたので図書館で借りてみました。

ラブストーリーなんていうから、もっと甘い感じのストーリーなのかなと思っていましたが・・・

そんなことなかった!
むしろ、ラブミステリーとか言っちゃってもいいんじゃないでしょうか。


ありえないような、「未来にいる人間からの、奇妙な依頼」を受けた志織。
何故か喋りだした熊のぬいぐるみ。
隣人との奇妙な出会い。

ありえない!と思うのに、でももしかしたらこんな不思議な事が起こったりして。
なんて思えてしまう可愛らしい展開なのですが、中盤から後半にかけての謎解きがいいように期待を裏切ってくれてとても面白く読めました。

文章がとても読みやすく、謎解きがミステリっぽくてとても楽しかったです。

松尾さん、他の本も読んでみたいと思います。