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2008年に読んだ本、これが良かったベスト15 ~総合編~

今年は結局目標の200冊を達成致しましたが、250冊には一歩及びませんでした。

合計:239冊


なかなか頑張りましたよ。
再読も多かったですけどね。

かなりの数を読んだので、まとめるのが難しかったのですが・・総合編から。

今年出会った作家で、
辻村深月さん、小路幸也さん、宮部みゆきさんの作品は沢山読みましたし(宮部さん以外は読破した・笑)良い作品にも沢山出会えました。

総合編なので、同じ作家も混じってしまってますが。
しかも上位5位以下は甲乙つけがたく、ランキングも結構適当になってます。
とりあえず、印象に残っていてまた読みたいと思ったやつを選んで見ました。


15位:クジラの彼/有川浩

今年は、有川さんの良さにようやく気付くことが出来た年でもありました。

まさか自分が・・ベタ甘展開をこんなに好きな人間だったとは!笑

このほか
「図書館革命」「別冊・図書館戦争I・II」「空の中」「塩の街」「海の底」「ラブコメ今昔」「阪急電車」「レインツリーの国」などなど、沢山読みました。

その中で、一番ベタ甘っぷりが印象に残っていたのがこの話でした。

自衛隊員という、普段ではかかわりのない人間だって、真っ当に恋愛をするのよ!という事を再認識したと同時に、べた甘な恋愛に憧れたりもしました。

来年は図書館シリーズ、文庫化しないかしら。
次に文庫化するとしたら、自衛隊三部作かな?


14位:花が咲く頃いた君と/豊島ミホ

豊島さんは、「リリイの籠」「カウントダウンノベルス」「初恋素描帖」の他、アンソロジーも読みました。
最近の豊島作品は、似たり寄ったり感があって・・。
一回読んだらもういいかな、という作品が続いてました。

けれど、この本は久しぶりに豊島さんの良さを存分に味わえた一作でした。

豊島さん初の家族小説である一作が、一番胸に染みます。ぜひぜひ。

13位:楽園/宮部みゆき

模倣犯」に出ていた登場人物が再登場、ということで。とても気になっていたのです。

現実にありそうな話だった模倣犯と違い、透視能力?と思えるような摩訶不思議な出来事を目の当たりにした主人公が、真相を追い詰めていく話。

好きですね。

12位:告白/湊かなえ

話題になっていた作品を、今年中に読むことが出来て良かったですが・・この後味の悪さは何だろう。

終業式の日。
担任の女教師が、「わが子を殺した犯人はこの中にいる」とクラスの人間の前で告白したことから、物語は始まります。
ある事件に関わった生徒、生徒の家族、教師・・と様々な視点からその事件を描き、ラストで薄気味悪いような、後味の悪さを残します。

教師の復讐劇、といってしまえばそれまで。
だけどこの後味の悪さ、やみつきになってしまいそうです。

11位:月のころはさらなり/井口ひろみ

ひっそりと、話題になっていた作品。
湊さんの後味の悪さに比べると、こちらは爽やかな読後感を残してくれるミステリです。

母の実家にしばらく居候することになった少年。
そこで出会った不思議な女の子との交流。

そんな中、少年の中で一つの疑惑が浮かび上がってきて・・

中盤のミステリ色の強さから一転、結末ではほっとする展開が待っています。



騙されました!
そして、一回読んだだけでは理解できず。
色々なネタバレサイトから調べて、ようやく理解できた作品。

女って怖いわね!と思いながら、素直に騙されてしまう私でした。

乾さんの作品は、他は私の肌に合わないようです。。
しかしこの作品だけは素直に楽しめました。


9位:ぼんくら/宮部みゆき

今年初めて読んだ、時代小説。

その中で、一番面白い!と思った作品がこれでした。

この作品が好きになれたからこそ、他の時代小説にも手を出してみようと思えました。

キャラクターの良さ、物語のテンポの良さ、全てにおいて面白いと思える作品でした。
続編の「日暮らし」も良かったです!


8位:波打ち際の蛍/島本理生

読み終わった後、小説を書きたくなった本でした。
島本さんの最近の作品は、DVの被害を受けている女性が主人公だったりと心配になるのですが、その傷をそっと癒してくれる存在、近付きたいのに近づけない気持ち・・
その繊細な表現が素晴らしかったです。

恋愛小説はあまり読みませんが、島本さんの作品は好きなんです。


7位:21 twenty one/小路幸也

小路さんとの出会いの一冊。
少しミステリ風になっているのですが、柔らかな文体が凄く好きです。

21世紀に21歳になる21人の元クラスメイト

特別な「絆」で結ばれているからこそ・・葛藤したり、悩んだりする。
色々な想いがこみあげてきて、ほんのりと温かい気持ちになれる一作でした。



スポーツものの小説、しかも馴染みのない「剣道!」
なのに、どうしてこんなに面白いんだろう!

正反対の性格の二人の女の子が反発しながらも、良きライバル・信頼関係を築いていく様は見ていて微笑ましいです。
ぜひとも続編希望です!


5位:チェーン・ポイズン/本多孝好

本多さんの待望の最新作は期待以上でした。
ミステリ要素もしっかりあって、それ以上に「生きる」意味やその大切さに気付かされた一冊でもありました。
ぜひもう一度読みたいです!


4位:百瀬、こっちを向いて/中田永一

某作家の覆面作家説もありますが、それを知らなかったとしても素直に好きと思える作品ばかりでした。

アンソロジー小説で作品を読んでから気になっていた作家でしたが、この本を読んでその良さを確信。



今更ながら、今年この本を読んだ後にドラマ版の白夜行の再放送を見られた事に感謝しなくてはならないでしょう。

ドラマもはまりましたね。
小説も物凄い分厚さなのですが、続きが気になりページをめくる手が止まりませんでした。
大満足の一冊。



宮部さんの作品を読んだのは本当に今更ながら今年に入ってからでした。
色々な作品を読んできて、ほとんど面白い作品ばかりでしたが・・この「模倣犯」は別格。

文庫にして全5巻もあるというのに、一気に読んでしまいました。

また来年あたり再読しようと思います。

犯罪を犯す者、被害者、被害者の家族、事件に巻き込まれたライター、マスコミ、警察・・色々な立場の人間が、連続殺人事件を追うその様は現実に起こる事件さながらのもの。

色々な意味で、考えさせられた作品でした。


1位:子どもたちは夜と遊ぶ/辻村深月

文句なしの、2008年NO.1の作品です。

なんたって、3回も読んじゃったくらいですから!


恋愛とは、家族とは、友達とは・・

ミステリという枠を越えて、何度でも読みたくなる深い味わいのある作品です。

辻村さんの作品の中で、一番好きな作品になりました。

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とまあ、ざっとですが。
総合はこんな感じでした。