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夜の桃

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数億円のローンを組んだ家、高性能なドイツの車、イタリア製のスーツ、スイス製の機械式腕時計、広告代理店勤務の可愛い愛人…すべては玩具にすぎなかった。幸福にも空虚な日々に流される男が出会った、少女のような女。その隠された過去を知り、男は地獄のような恋に堕ちた。東京のニュー・バブルの中で、上下にちぎれていく格差社会に楔を打ち込む、性愛。デビュー10周年の著者が挑む、渾身の話題作。

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石田衣良さんの本です。

うーん・・・何ていうか、微妙・・?
これは恋愛小説というか、官能小説なのかな?

渾身の作品という話題性はあったのですが、最近出版している恋愛小説となんら変わらないような。

性愛という題材を扱っているという点では、余程「娼年」の方が良いかな、と。

40代の成功した男性の、浮気話とありがちなオチっていうか。

同年代の、綺麗な妻と30代の愛人、20代の愛人でベストパートナーの、3人との関係を永遠に繰り返せるわけなどないのに、男は自分の目の前の欲望だけを満たすべく、破滅へと向かっていく。

最後には誰一人手に入らず、自分だけが残った・・

社長で多忙なはずなのに、浮気に勤しんでいる時間がそんなにあるもんでしょうか。

それと、奥さんの態度の変化から、ああきっとこの人も・・と簡単に予測出来ちゃう辺りもうーんという感じ。

今月発売の池袋ウエストゲートパークの最新刊に、とても期待しています。
最近の石田さんの作品は、どれも似たりよったりで・・・残念です。