No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

『APOGEE』について。

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こんなに好きになるとは思っていなかった。


彼らを知ったのは、つい一ヶ月程前の話になる。
ランク目当てに行ったライブでたまたま対バンしていたのを見ただけだ。

キーボードとシンセサイザーの2台使いというだけで、(一応)キーボード弾きの私の興味をそそらない訳がない。

後にキーボードの女性はサポートの方だと知ったのだが、それにしてもこのボーカルの安心感がある声と、バンド全体を包む不思議な世界観は何なのだろう?

大抵初めて知ったバンドのライブは、そこそこにしか楽しめないのだが(例外的にレミオロメンのようなバンドもいたけれど)・・彼らのライブには一瞬にして引き込まれてしまった。

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ライブからしばらくたってCDを買おうという気持ちになったのは、何を隠そうやはり頭からあの不思議なシンセサイザーの音が離れずにいたからで、そして大抵一度ライブで聴いた曲を改めて聴かされたりしない限り、思い出すことが出来ないその曲たちが・・・彼らの場合は、何故だか延々と頭の中で繰り返されていたのである。

これははまってしまう。

そんな予感は、やはり外れる事はなかった。

早速購入したのは、アルバムFantastic

冒頭の曲は、まさにあのライブで演奏していたシンセサイザーの音が印象的なナンバーであり、一瞬、何故か怖いと感じるような、不思議な不思議な世界を持った曲である。

そこに重なる柔らかなボーカルと、曲の土台を作っているバンドサウンド

のっけから、期待を裏切らない仕上がりだ。

それでいて、曲の一つ一つがまるでいくつかのバンドが演奏しているのでは?と思える程多彩なのである。

例えばこの冒頭の一曲Let It Snowのなだらかに水の上を漂っているかのような浮遊感のある不思議な曲。

対照的に、宇宙に広がっていくかのような感覚になる流星

また、私が好きなReflectionでは、バンドサウンド全体にダイナミックな動きが感じられる・・

そのどれを取ってみても、聞き飽きないのだ。

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キーボードを効果的に使用しているバンドには、フジファブリックやGOING UNDER GROUNDなどがいるが、その両バンドとも違う、独特の音がこのAPOGEEというバンドには備わっているように思う。

淡々としているようでいて、どうしてここまで心地良いのか?
また、何故すっと耳に馴染んで離れないのか?

彼らの音は、とても不思議だ。

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アルバムを購入してからというもの、私は延々繰り返し聴いている。

そろそろレビューの一つでも書けるのでは?と思ったが、まだまだ書けないようだ。
またスランプ気味でもあるし。

という訳で、こんな紹介記事程度で今回はやめておく。

そういえば、先月出した新?b>Just a Seeker's Song
のPVがフル視聴できるので、一度聞いて見て欲しい。

日々の絶望も、希望の見えない暗闇の中にいても、その中から僅かな光が差し込んでくるかのような名曲である。

とりあえず、今頃このバンドを知ってしまった事がそもそも失敗であった。

どうしてこんな良質なバンドを今まで知らずに生きてこられたのか。

それは自分の中でも、全く不思議である。