No-music.No-life

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つきまとわれて

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別れたつもりでいても、細い糸が繋がっている。ハイミスの姉が結婚をためらう理由は別れた男からの「幸せな結婚ができると思うな」という嫌がらせの手紙だったというが…。表題作のほか、幼い頃に家出した母に纏わるあり得ない記憶を辿る「帰り花」、ある絵画に隠された秘密に迫る「吾子の肖像」など前の作品の人物が登場する異色の短編集。


今邑彩さんの本です。
 
今邑ワールドにすっかりはまった私。
早速、他の本もと借りて来ました!
 
今回は短編集。
なんだけど、さっき出ていた登場人物がにわかにリンクしていたり。
不自然なリンクじゃないんです。
あくまで、知り合いの知り合い、程度の繋がり。
それが凄いリアルで、何だかゾクゾクしましたね。
 
個人的には、今邑さんは長編の方が良いかも、と。
というのも、今邑さん=どんでん返し、という意識があるから、登場人物の中で怪しい人はこの人とこの人、だけど多分犯人はこの人だろう、という予測をしながら読んでいる訳です。
 
短編ということでやたらめったら登場人物を増やす訳にもいかないのでしょうが、登場人物が少ないからこそ予測できてしまう残念さはありました。
それでも、とにかくこの方の文章の巧さや読みやすさは天才的とも思えます。
 
どんでん返しだけではなく、ちょっとホラーめいた話も含まれていて、今邑彩入門編として読むにはとても気軽に読めるのではないかと。
とにかく読みやすいので、一気に読み終えてしまいました。
 
今邑ワールドにすっかりはまってしまったようです。
他の作品も読んでみよう!