No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

恋のかけら

ずっとひとりで生きてゆくしかないのだろうか(『ラテを飲みながら』)。失恋すると、胃が痛くなる。腕がしびれる。苦しい(『電車を乗り継いで大人になりました』)。まさか男を囲うとは思わなかった(『アンセクシー』)。同期の女がどんどん結婚退職する…

FINE DAYS(再読)

死の床にある父親から、僕は三十五年前に別れた元恋人を捜すように頼まれた。手がかりは若かりし頃の彼女の画。僕は大学に通う傍ら、彼らが一緒に住んでいたアパートへ向かった。だが、そこにいたのは画と同じ美しい彼女と、若き日の父だった…(イエスタデイ…

魔術はささやく

それぞれは、社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。相互の関係などまったく想像もできないように仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。…

その街の今は

わたし、昔の大阪の写真好きやねん。その、どきどきの中毒みたいな感じやねん――。わたし、二十八歳、会社が倒産してカフェでバイト中。合コンには初参加。そして最近会うようになったのは年下の良太郎……。過ぎ去った時間から切り離されているようでいて確か…

二人の距離

「ねえ」 彼女が僕を呼びかける。僕は少し自分よりも背の低い彼女を見る。 「……こういうのって、おかしいと思う」 彼女は一言そう言って、ゆっくりと僕の手から自分の手を外した。 「誰だって、嫌いではない人から触れられたらドキドキするし、それを恋愛感…

土浦花火大会にて。

初めて行ってきました。 県内なのに、今まで行ったことのない地でした。 この花火大会、大層混むそうで。 念には念を・・と、二時に出発しました(いや、どうしても篤姫の再放送が見たくて・笑)。 6号は混んでいるらしいという話を聞いていたので、別の道…

グ、ア、ム

子煩悩な母(パート主婦)、わがままな姉(フリーター)、堅実派の妹(信用金庫勤務)。女3人が連れ立って、初めての海外へ(父は留守番)。楽しいはずの道中は、天気も気分も荒れ模様――。遺伝子は一緒なのに、どうしてこんなにバラバラなのか。やっぱり「世…

新曲リリースとか、ライブとかの話。

①TOY、久方ぶりのシングル発売 11月12日(水)に、シングルそんな夜を発売するそうです! ライブでは既におなじみの曲ではありますが、去年の3月にミニアルバム雨の街を発売以降は全くリリースがなく、更にベースの鬼澤さんが脱退、そして新メンバー加入…

遭難、

2006年度No.1戯曲を決める“演劇界の直木賞”こと第10回鶴屋南北戯曲賞、受賞! 自分大好き! 私は私のことが好きすぎて、それでたまに他人を傷つけちゃうこともなくはないってだけなのだ。 *-*-*-*-*-*-*-* 本谷有希子さんの本です。 装丁がパ…

赤黄色の金木犀の香りがしてたまらなくなった。

はぁぁー・・ あ、溜め息じゃなくてね。 幸せの感嘆の声ですよ。 いつのまにか、駅までの道のりを歩いている時に、ふわーっと甘い香りが漂っているなあと思っていたら、金木犀の季節ですよ、奥さん!笑 何を隠そう、金木犀好きの私。 金木犀の香水を買っちゃ…

天国はまだ遠く(再読)

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人…

キッズアーオールライト

ビリィの右手は、手当たり次第に何でも破壊する!やくざの愛人の息子である「オレ」は親父の失脚により組織の闘いに足を踏み入れてしまうのだが…。第39回文芸賞受賞作。 *-*-*-*-*-*-*-* 岡田智彦さんの本です。 文藝賞受賞作ということで…

変身

世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯! 脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。 平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛…