No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

不祥事

イメージ 1



東京第一銀行調査役についた相馬健。
事務処理に問題をかかえる支店に独り「臨店指導」する彼に、念願の部下がつけられるという。
しかし、そこにやってきたのは花咲舞。
上司を上司とも思わないスーパー問題女子行員だった――
さまざまなトラブルを解決に導き、腐った銀行を内側から叩きなおす迷コンビの活躍を描く、
痛快オフィスミステリー! 

池井戸潤さんの「花咲舞」シリーズ第一弾。

ドラマは残念ながら見ていなくて、見ていた母が面白いよと言っていたので、いつか原作は読んでみたいなと思っていたのでした。

いやはや、面白かったです。

業界は違えど、仕事を屋台骨で支える「事務」にスポットをあて、その事務ミスにより銀行支店の業績にも影響するような支店の輪店指導をするという仕事。

その事務作業のスペシャリストともいえる花咲舞。
仕事の処理能力の確かさ、しかしミスをしたら素直にミスを認める潔さ、おかしいと思ったことはきちんと声をあげておかしいという、その恰好良さはなんでしょう!
しかも美人ときたもんだ。

池井戸さんの銀行ものなので間違いなく面白いし、銀行の腐った部分も良い部分もきちんと描かれているのが相変わらず面白い。
そして短編ながらミステリ仕立てになっていて謎を解明していくところも面白いし、ハッピーエンドとはいいがたい、ちょっと苦い気持ちになる読後感も好みでした。

続編もぜひとも読んでみたいです。
ドラマ見ればよかったなあ。楽しく読みました。
(4点)