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民王

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夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常事態が発生――。
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。
総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!


池井戸潤さんの本です。

ずっと「みんおう」だと思っていました(恥)。
ドラマ化した時に名前だけは聞いていたのですが、ドラマを見ていなかったのでどういう内容なのか知らずに読みました。

読み始めて戸惑うのが、池井戸作品とは思えないほどコミカル・・・というか軽いタッチ!
人と人とのやりとりもそうですが、全体的に乗りが軽いので最初は入っていけませんでした。

しかし、反目しあっていた泰山と翔が、お互いを認め合い始め、政治から世の中を変えていこうという決意を新たに動き始めたあたりから面白くなってきました。

そして最後には驚くほど爽やかな読後感。

民のために動く政治家。
言葉で誓うのは容易いけれど、実際にそんな政治家はどれだけいるのだろう。
現実と小説との差がやるせなくもなりました。
(4点)