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ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外編

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マレンと成島の夢は、穂村と上条の夢を叶えることだ―。部を引退した片桐元部長から告げられ、来年のコンクールへの決意を新たにする芹澤直子。ギクシャクした関係を続けるカイユと後藤朱里。部の垣根を越えてある事件を解決するマレンと名越。そして部のまとめ役の成島美代子…。清水南高校吹奏楽部に運命的に集まった個性的なメンバー。その知られざる青春と日常の謎を描く、大人気シリーズ書き下ろし番外篇!


初野晴さんのハルチカシリーズ、番外編。

文庫書き下ろしでこんな番外編が出ているとは気付きませんでした。

初野さんの作品は個人的にかなり好き嫌いが分かれる作品が多い印象で、面白いと思うのと微妙だったなと思うのが半々くらい。
その中で、ハルチカシリーズだけは安心して読み続けられる安定の面白さがあると思っているので、いつかシリーズをまとめて読みなおしたいと目論んでいます。

という訳で、ハルチカシリーズをばっちり読み込んでいる人ならばもっと楽しめたと思う、スピンオフ的な本作でした。

ハルタとチカメインで展開する本編とは違い、吹奏楽部の主要な部員達にスポットを当てた短編集。
短いながらもちゃんと「日常の謎」が転がっていて、謎解きまでついてきます。

この人どういうキャラクターだったっけ?と思ったり、そんなエピソードあったっけ?と思う事がありましたが、それでもそれなりに楽しめたので、シリーズが大好き!という方はぜひ読んでほしいです。

響け!ユーフォニアム」の部員数も多く全国出場しちゃうような吹奏楽部の話から、少数精鋭の部員達で構成される本作になかなか頭が切り替わらず、若干混乱しました(笑)

本編はまだ続きますかね。
面白いシリーズなので、今後も読み続けていきたいです。
(4点)