天と地の守り人<第2部>カンバル王国編
再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆──迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。
上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズ最終章第二弾。
こういう事情であれ、再び共に旅する事になったバルサとチャグム。
読み手としてはやはり二人のシーンが嬉しいです。
チャグムの命を狙う敵達。
最高潮にバルサが何度も何度も怪我をします。
しかし今回はチャグム自身も心にも体にも傷を負いながら、国の在り方、民達の現状を考え、見つめることになります。
カンバル編ということで、私の好きな牧童たちが再登場。
てっきりこの人は信頼できる・・・と思っていた人物が・・・と深くは言えないのですが、誰が敵で誰が味方なのか分からなくなる展開でした。
めちゃくちゃ気になる続きの第三部へ。
(4.5点)