“ミスター・ベストセラー”それが本書の作者シドニー・シェルダンに冠せられたアメリカでのニックネームだ。本書はシェルダンの6作目の小説でアメリカだけで600万部を超すベストセラーとなっているが、彼の既発表の前5作もいずれもミリオンセラーを記録している。爆発的人気の理由はストーリイの面白さにある。ハラハラドキドキさせながらスピーディな展開で読者をぐいぐい引っ張っていくので、シェルダンの小説の1ページ目を開けたが最後、読み終えるまでクギづけにされる。スリルとサスペンスの骨太な内容でありながら、女性読者からも圧倒的な人気を得ている。
シドニィ・シェルダンさんの本です。
上下巻、長編です。
しかし気付いたらもう下巻に到達している次第。
凄いです。とにかく凄いとしか言いようがない。
スピード感溢れる展開、先の見えないドキドキ感。
一体この物語、どんな風に解決するのでしょうか？！
一人の少年が、ダイヤモンド採掘のために貧しい家を出て南アフリカへと旅立っていく所から物語が展開していきます。
人を疑う事を知らない純粋無垢な少年は、金に欲目をくらんだ大人に騙され、全財産を奪われてあわや死にかけるという哀れな運命を辿ります。
しかし命からがら助けられ、危険や死を恐れずに再びダイヤモンド採掘へと旅立ち、いつしか巨万の富を手にする大富豪に変貌していきます。
彼を動かすのは、自分を騙し殺されかけた相手への復讐。
どんどん大きくなる彼の事業。有り余る金、人脈、頭脳を使って確実に復讐をしていきます。
それは、その憎き男の娘をも利用して――
という訳で、主人公の少年が成長し、復讐のために利用した男の娘との話から、娘が生んだ息子・娘の話、成長した娘の話、娘の生んだ息子、息子の子供双子の姉妹（これは下巻ですが）――という風にどんどん時間が経過していきます。
世界情勢（世界大戦や有名な事件）を物語に練りこみ、全く違和感もないです。
スピード感溢れる展開に、とにかく次はどうなるのかとドキドキしてしまいました。
それにしても・・・一度は胸をときめかせた娘を騙して復讐の道具にし、愛のない結婚をした男に対しては・・・そこまで非情に接さなくても・・・と思ってしまいました。
あと、出てくる女の子が基本、皆美女です。
お決まりですが、そうしないと物語っていうのは面白くならないんですよね(笑)
さて、この結末はどうなるのでしょう。
下巻の半分まで読み終えました。
ひと癖もふた癖もある双子の姉妹がどうなるのか？
明日には読み終わるかな？
