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2010年上半期 お薦め本 ベスト10 その1

まとめようまとめようと思っていたのですが、なかなか時間が取れなくてもう8月も終わりますね(苦笑)
1月~6月までで、139冊読破しております。
今現在では何冊読んでいるのか数えていないのですが(最近忙しい)、なかなか良いペースではないでしょうか。
 
今回のランキングの1~10のうち、文庫版か単行本版かの違いはあるものの、再読4冊。
ランキングに含めようか迷ったのですが、うち3冊は文庫版として初めて読んだものだったので含めます。

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どれが一番良かった、と考えると選べないので、個人的に★5つだったものを10個羅列します。
 
1.吉祥寺の朝日奈くん/中田永一イメージ 1
 
「百瀬、こっちを向いて。」の中田さんの待望の最新作でございます。
某有名作家の覆面作家説があるものの、あまり知られていないのか意外とあっさりと読む事ができた本。
 
物凄く期待をしていたのですが、期待以上に良かったので大満足でした。
中田さんの、ちょっとふざけているような文体なのに、ほろ苦さのある恋の話は何だか胸が熱くなるのです。
表題作の展開ついては、賛否両論あるかもしれませんけど(笑)
 
当時の感想↓
 
 
赤朽葉家の伝説」のスピンオフ小説。
そんなに期待していなかったのに、凄く面白くてびっくりした記憶が懐かしいです。
 
元々「赤朽葉~」を面白く読めていたせいもあるのでしょう。
その中でもかなり異彩を放っていた小豆のスピンオフということで、どんな凄い展開が?!と思っていたのですが、
なんだか読んでいてほろりとさせられるんですよね。
 
結構ガッツリあるページ数も気にならないくらい、面白くてどんどん引き込まれる不思議な一冊。
 
当時の感想↓
 
 
3.重力ピエロ/伊坂幸太郎イメージ 3
 
再読(2回目)。
一度読んだ時に絶対もう一回読もうと思っていたんですけど、そこで映画化されて・・・映画が素晴らしかったのでまた読んでしまいました。
とはいえ、実はまだこの本を持っていないんですけどね。
 
周囲の人に薦めるとあまり芳しくない反応が返ってくるのですが、私は好きです。
 
家族とは、本当に正しい悪意との向き合い方、というモノについて深く考えさせられます。
 
当時の感想↓
 
 
イメージ 44.かのこちゃんとマドレーヌ夫人/万城目学
 
マキメ氏の新境地的小説。
 
新書版として発売された本作は、いつものマキメ氏とは一風変わった雰囲気でした。
完全に期待しないで読んでいたのに、あまりにも良すぎて泣きそうでした。
猫や動物が好きな人には更に楽しめるのではないでしょうか。
 
本作には、「鹿と話ができる」お父さんが出て来ますが、そんな遊び心のあるところもやっぱり好きなのです。
 
新書とマイナーな出版社からの出版ということで、この本を知らずに過ごしている人が沢山いるのではないか?と不安になったくらい、お薦めしたい作品です。ほっこりと温かい気持ちになれます。
 
当時の感想↓
 
5.ボーナス・トラック/越谷オサムイメージ 5
 
デビュー作と知らずに借りてみた作品。
大抵デビュー作というのは外れが多いのですが、読み始めてあまりにも面白くて驚いた記憶があります。
 
越谷さんは今年初めて知った作家。
 
幽霊になってしまった男と、その姿を見えてしまう男の話。
幽霊だからって怖い事もなくて、どっちかというとファンタジーという位置づけでしょうか。
ユーモア溢れる展開と読みやすい文体。文句なしで面白いと思える作品です。
 
当時の感想↓
 
イメージ 66.家族の言い訳/森浩美
 
ヒットチャートを賑わしていた90年代ミュージックの作詞家として活躍されていた森浩美さん。
名前を聞いただけでは分からなかったのですが、ヒット曲の大半を担当されていたようで・・・そんな方の作品ということで、とにかく文章が丁寧で読みやすかったです。
 
決して恵まれていたとは言えない家族と過ごした私にとって、どの作品も目頭が熱くなるものばかり。
精神的に疲れている時は、多分かなりきます。泣いちゃうと思います。
 
家族とは何か、を深く考えさせられる小説。
 
当時の感想↓
②へつづく・・・