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青空チェリー(文庫版・再読)

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うちの予備校の隣にラブホが建った。以来あたしは屋上からのぞきちゃんな日々。ゆるしてちょうだい、だってあたし18さい。発情期なんでございます…。女による女のためのR-18文学賞大賞読者賞受賞作。


豊島ミホさんの本です。
 
図書館で借りた本を全部読み終えてしまったのだけど、6連勤だったので図書館に行く暇がなくて、手ごろな文庫を探していたら、丁度良い厚さのものがあったので、もう何回目になるだろうか・・・再読しました。
 
本作は、文庫版と単行本版で内容ががらっと変わっています。
 
デビュー作で単行本版を読んだ時、「ハニィ、空が灼けているよ。」以外の作品の、あまりの軽くて低俗なノリにびっくりした覚えがあって(笑)、だけど文庫化に伴い大幅加筆修正及び元ネタは一緒だけど、完全なる別の作品として書き下ろした作品を加えている本作は、何故か読み終わってみると独特の余韻が残るのですよね。
 
やっぱり何度読んでも「ハニィ~」は胸が熱くなるし、考えてみたら引くだろって思う「誓いじゃないけど僕は思った」も、読み終えてみると不思議な余韻が残るんですよ。
 
 
現在豊島さんは休筆中ではありますが・・・・せめてあの面白いブログだけは再開してくれないかなあと思ったりします。
 
本作の解説を読むと、また新しい作品を届けてくれないかと思ってしまうのでした。
 
豊島ミホさんの堂々のデビュー作。
ぜひぜひ。