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象と耳鳴り

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「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。カウンターで見知らぬ上品な老婦人が語り始めたのは、少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった。だが婦人が去ったのち、多佳雄はその昔話の嘘を看破した。蝶ネクタイの店主が呟く彼女の真実。そしてこのささやかな挿話には、さらに意外な結末が待ち受けていた・・!

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恩田陸さんの本です。

何だかかなり読み終わるのに時間がかかってしまいました。

六番目の小夜子」に登場する、関根秋の父・関根多佳雄の話です。

「図書室の海」に出てきた秋の姉・夏や、兄の春が出てくるので何だか嬉しくなってしまった。
一つ残念なのは、秋が出てこなかったことかなあ。

恩田さんの作品には、登場する人物が他の話にもさりげなく出ていたり・繋がっていたり・続編が書かれていたりしてファンとして嬉しい限りですね。

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曜変天目の夜
新・D坂の殺人事件
給水塔
象と耳鳴り
海にいるのは人魚ではない
ニューメキシコの月
誰かに聞いた話
廃園
待合室の冒険
机上の論理
往復書簡
魔術師

12の短編集。
その話によって、難しい!となかなか読めなかったものと面白い!と思ってすぐに読んでしまったものと様々でした。

私的には、関根兄妹が出てくる話が面白かったかなあ。
特に「待合室の冒険」「机上の論理」「海にいるのは人魚ではない」
それ以外には、「往復書簡」「廃園」

最後の「魔術師」の赤い犬の都市伝説を想像したら、妙に恐くなってしまった。
夜トイレに行けない!!

ぜひ読んでその都市伝説を知って下さい。
何か恐かったです^^;

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う~ん。
この作品は、私には難しかった気がします。

関根家が早々たる職業に就いている人ばかりなんですもの!!!