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透明な旅路と

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男は、血管が透けて見えるほど白い頸を絞めて、女を殺す。男は、車で逃げる。月の光が注ぎ雨の降る夜、少年と幼女が、男の運転する車の窓ガラスを叩く…。

あさのあつこさんの、初のモダンミステリー。

バッテリーで見せる、少年たちの心の葛藤や友情や想いなどの表現力。
No.6で見せる、戸惑いや優しさや、憤りなどの表現力。

児童文学のイメージが強いあさのさんですけど、いやいや児童文学以外の物語だって凄いんです!

女を絞め殺してしまった男。
警察や世間から逃げるために、車でひた走る。
その男が逃走中に、まるで運命のように出会ってしまった少年と幼女。
何故か行動を共にするようになった三人。
解き明かされる謎と、更に深まる謎。

これは偶然なのか?
謎の少年。
何故か自分と何処かで関わりがあったのでは?という気がしてしまう・・幼女。

様々な謎が絡みあって、全然謎が解けなくて、だからこそ・・・続きが気になって気になって。
どんどんページをめくってしまうのです。

最後の終わり方が、ちょっとしっくり来ない気がしますけど。。。
でも、気付いたら読み終えてましたね。

あさのさんの書く、少年がとても好き。
何か不思議な魅力が溢れていて。

読みやすい。

本日、あさのさんの新作「福音の少年」を購入。
後ほどまた記事にします。