幼馴染の中学生、花とアリス。
ハナは自由奔放なアリスにいつも振り回されてばかり。
ハナの初恋は、そうして始まった。
通学電車で一緒になった高校生に一目ぼれしたアリス。
嫌がるハナを連れて、尾行する。
やがて、ハナの心を捉えたのは、その高校生といつも一緒にいる宮本だった。
翌春、そろって高校に進学した花とアリス。
花は憧れの先輩・宮本が所属する落研に入部。
そんなある日・・花にチャンスが。
宮本が、ガレージのシャッターにぶつかり、気を失ってしまったのだった。
花は、咄嗟に嘘をつく。
「記憶喪失ですよ。先輩。私に告白したことを忘れるなんて!」
奇跡的にその嘘を信じた宮本。
嘘が、嘘を呼び、ついには親友のアリスをも巻き込んで、ややこしくも奇妙な三角関係が始まった-
ウェブ上で公開されていたショートフィルムの映画版。
この映画、凄く凄く大好きです。映画は初日で、立ち見になってしまったんですけどね。
見て良かったって思いました。
DVDも購入しました。
ショートフィルムでは、鈴木杏が演じる「花」の視点で描かれていた物語が、映画では蒼井優演じる「アリス」の視点も交えて展開されていきます。
嘘を重ねる花。
それに巻き込まれるアリス。
いつしか、淡い恋心を抱いて・・・
三角関係は、クライマックスを向かえるに連れて、切なさを増していきます。
最後に宮本が選ぶのは、花?アリス?
曖昧な終わり方。
最後の最後まで分からない。
アリスが、原宿でスカウトされて、色々なオーディションを受けにいくのですが、脇役達がとにかく豪華で、笑わせてくれるので注目。
リリイで久野役をやった伊藤歩さんも出ていますし。
「サルとルー」にも注目(笑)
最後にアリスがバレエを踊るシーンと、
アリスと父の何気ない会話と。
宮本とアリスが、公園でデートするシーン。
「我愛称(ウォーアイニー)」←綴りに自信なし
とアリスがいうシーンで、何か目頭が熱くなります。
蒼井優がとにかく・・・とても可愛らしく、ありきたりな言葉ですけど、等身大のアリスを演じています。
花を演じる鈴木杏より、蒼井優の視点で見てしまうんです。
それほどに、いいですよ。
ショートフィルムでは分からなかった謎が、一つずつ解けていく感じ。
花の過去や、アリスの家庭環境。
心が優しくなれる、そんな映画です。