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桜ほうさら(上)

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人生の切なさ、ほろ苦さ、人々の温かさが心に沁みる、宮部時代小説の真骨頂!
父の無念を晴らしたい――そんな思いを胸に、上総国から江戸へ出てきた古橋笙之介は、深川の富勘長屋に住むことに。母に疎まれるほど頼りなく、世間知らずの若侍に対し、写本の仕事を世話する貸本屋の治兵衛や、おせっかいだが優しい長屋の人々は、何かと気にかけ、手を差し伸べてくれる。
家族と心が通い合わないもどかしさを感じるなか、笙之介は「桜の精」のような少女・和香と出逢い…。

宮部みゆきさんの本です。

私が初めて読んだ時代小説は宮部さんの作品でした。
今まで苦手意識があったはずなのに、その驚くべき読みやすさ、時代設定に意外とすんなりと入っていけたのが印象的でした。

そんな宮部さんの久々の時代小説。

上巻はなかなか入りこめなかったのですが、謎解きの要素と淡い恋愛要素も入っていて、後半になるにつれて面白くなってきました。

下巻へ。
(4点)