徳川幕府の崩壊のなかに身を置き、「朝敵」の汚名を蒙むるその渦中で、徳川宗家の存続という重責を果した和宮。彼女が、帰京して念願の父仁孝天皇の霊廟を参拝した、明治二年の和宮の最終章の歩みを序章にとりあげ、第一章から順を追って、誕生からの人生を宮中の年中行事のなか、仕来りに従ったなかで成長する宮の幼少期からを綴っていくことにする。
辻ミチ子さんの本です。
和宮関連の本を読み漁っていた時、大体一番目か二番目くらいにはこの本も、という感じで紹介されている気がする本作。
実はまだ読んだことがなかったので借りてみました。
皇女でありながら徳川家の人間でもあり、京都に戻りたいと願いながらなかなか戻ることができなかった苦悩。
後世まで清き名を残したいと願った和宮の生き様を知ることができました。
(3.5点)