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連続殺人鬼カエル男ふたたび

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凄惨な殺害方法と幼児が書いたような稚拙な犯行声明文、五十音順に行われる凶行から、街中を震撼させた“カエル男連続猟奇殺人事件”。それから十ヵ月後、事件を担当した精神科医御前崎教授の自宅が爆破され、その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。そしてあの犯行声明文が見つかる。カエル男・当真勝雄の報復に、協力要請がかかった埼玉県警の渡瀬&古手川コンビは現場に向かう。さらに医療刑務所から勝雄の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし…。破裂・溶解・粉砕。ふたたび起こる悪夢の先にあるものは―。 

中山七里さんの本です。

まさかのあのカエル男の続編!

古手川が好きな私としてはかなり期待していました。

読み始めて早々にきました、この死体描写のグロさ!
カエル男ではそれが特に顕著でありますが、前作に引き続いて今回もグロさは健在。

読んでいるうちに思ったのが、カエル男自体の話を結構忘れているなということ。
一度読み直してから読んだらもっと話を理解して読めた気がするので残念。

犯人はひたすらミスリードされて全然気づけなかったのですが、結局このラスト、古手川にとってはいつまでもこの事件を消化できない後味の悪さだけが残るのではないかと思うとやりきれません。

続編もありそうな最後でしたが・・・古手川をこの事件から解放してあげてほしいものです。

光埼教授や御子柴弁護士も登場するのは良いですね!

期待度が高かっただけに、消化不良感が残ります。
(3.5点)