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刑事のまなざし

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『オムライス』…内縁の夫が焼け死んだ台所の流しの「オムライスの皿」、『黒い履歴』…クレーンゲームのぬいぐるみ「ももちゃん」、『ハートレス』…ホームレスに夏目が振舞った手料理「ひっつみ」、『傷痕』…自傷行為を重ねる女子高生が遭っていた「痴漢被害」、『プライド』…ボクシングジムでの「スパーリング」真剣勝負、『休日』…尾行した中学生がコンビニ前でかけた「公衆電話」、『刑事のまなざし』…夏目の愛娘を十年前に襲った「通り魔事件」、過去と闘う男だから見抜ける真実がある。

薬丸岳さんの夏目刑事シリーズ。

先日読んだ本に出てきて、印象に残っていた刑事。
シリーズものと知り早速読んでみることに。

刑事というと、疑り深くぎらついた印象が強いですが、優し気な風貌でおよそ刑事っぽくない夏目刑事に好感を持ちました。

しかし10年前に通り魔に襲われ、植物状態になっている娘がいて、その犯人はいまだ捕まっていないという状況であることを知ります。

短編でありながらも話は繋がっていて、最終的に犯人と対峙するのですが・・・

親であれば犯人に対しての憎しみは相当なもののはず。
それでも刑事という立場をきちんと分かっている。そこがまた切なく、夏目刑事らしくもありますね。

早速シリーズの続きを読むことにします。
(4点)