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意識のリボン

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母親を亡くした二十代の「私」は、「絶対に長生きするからね」と父に誓ったのに、交通事故に遭ってしまう。激痛の嵐の中、目を開けると二メートルほど下に自分の身体を見下ろしていて……。
表題作ほか、姉妹、妻、母親――様々な女たちの視線から世界を切り取り、 人生を肯定するあたたかさを感じさせる。著者新境地の全八編の短編集。 

綿矢りささんの本です。

リボンというのでリボン結びのリボンを勝手に想像してしまいました。
が、意外にも生きること、生まれてくることの奇跡に感動する話でした。壮大だったなあ。

綿矢さんはなんていうか、言葉のセンスが素晴らしいです。

何気ない日常の例え方、絶妙な言葉が心に残りました。
女子は自分の胸をもめ、みたいなやつが個人的にツボでした笑

結婚をしたばかりの姉の家に妹が訪ねてきて一緒にキッチンでご飯を作る姉妹の話が良かったな。

短編集なのですが、どれもこれも味のある話が多かった印象です。
やっぱり好きだなー。綿矢さん。
(4点)