背中をバシッと叩いて導いてくれる、アッコさん節、次々とサク裂!妙に冷めている男性新入社員に、忘年会プロデュースの極意を…(「幹事のアッコちゃん」)。敵意をもってやって来た取材記者に、前向きに仕事に取り組む姿を見せ…(「アンチ・アッコちゃん」)。時間の使い方が下手な“永遠の部下”澤田三智子を、平日の習い事に強制参加させて…(「ケイコのアッコちゃん」)。スパイス絶妙のアドバイスで3人は変わるのか?そして「祭りとアッコちゃん」ではアッコ女史にも一大転機が!?突破の大人気シリーズ第3弾。
柚木麻子さんの本です。
今回はアッコさんメインの話が盛りだくさん!
スーパーウーマンにしか見えないアッコさんが、実は普通の女性なのだという当たり前の事に気づかされます。
アッコさんだって風邪を引いてダウンすることだってあるし、仕事だってなんだって、何もかもがうまくいっているわけではない。失敗や苦い経験があったからこそ、今のアッコさんがあるんだなと気づいて、なんだか読んでいる私までほっとしてしまう話達でした。
特にアッコさんと同年代でアッコさんに敵意を持っている主人公との話(アンチ・アッコちゃん)では、アッコさんが絶対三智子には見せないだろう弱い部分をさらけだしていたり、意外な一面を見せます。
その話を読むと、アッコさんの人間らしさがすごく伝わってくるなあという印象。
これでさすがにシリーズは終了かな?という終わり方だったので続編はもうないかもですが、またいつかパワフルなアッコさんから元気をもらいたいと思うのでした。
こちらも面白かったです!
(4点)