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3時のアッコちゃん

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澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、
会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。
イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていき――!?
表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編を収録。

柚木麻子さんの本です。

「ランチのアッコちゃん」が面白かったので、続きが出ていると知ってずっと読みたかったのですが、ようやく読めました。

今回はアッコさんメインの話ではないのが少し残念でしたが、会議の時に出される美味しいお茶とお菓子がこれほどまでに会議の中身を向上させるのであれば、私もぜひアッコさんに出張してもらいたい!と思うほどでした。

描写されるお菓子たちがまた美味しそうでのなんのって。

三智子の展開はちょっとうまくいきすぎじゃない?と思うものの、アッコさんが絡むとそれもありえるかも!と思えるから不思議。
距離を取っているような突き放しているような感じに一見見えるのに、その実その人にとって一番いい方法を見抜いているアッコさんは相変わらずすごいです!

今回も楽しく読めました。
(4点)