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ヤフーblogから移行しました。

syunkon日記 スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件

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ティーバッグって1回で捨てますか?」「今日カレーでいいよが腑に落ちない」「舌を噛んだ時の孤独について」「自分ばっかり損していると思う時に」などなど、誰もが心の隅っこにそっとしまい込んでいた感情を刺激しする作品の数々。今回は大人気料理ブログ「含み笑いのカフェごはん『syunkon』」の大反響ネタに大幅加筆したものに加えて、書き下ろしの新作も多数! さらに簡単でおいしいレシピも掲載しています。「読んでいる間だけでもフッと力が抜けたり、まあいいか、大丈夫、おいしいもんでも食べようか、スタバで普通のコーヒー3杯目行こうかと思えたら(定価)、最高に幸せです」(著者あとがきより) 

山本ゆりさんの本です。

前作「syunkonカフェ雑記 クリームシチュウはごはんに合うか否かなど」がめちゃくちゃ面白かったので、第二弾が出ると聞いて非常に楽しみにしていて・・・図書館で借りました(買わないんかい!)!

ということで本当はまだ書けていない本の感想もあるのですが、記憶が新しいうちにこの本の感想をと思い、こうしてブログを更新しております。

山本ゆりさんといえば、家にある材料で手軽に、簡単に、美味しく作れる料理を紹介している料理ブロガー。
レシピは勿論面倒くさがりの私でも簡単に作れるうえに美味しいのでお気に入りです。
そして同時に、ブログで展開される山本さんの文章がとにかく面白くて。

元気がないときにちょくちょく読ませていただいています。

山本ゆりさんの良いところは、「飾らない」ところですかね。
メディアに出ている人が例えば「飾らないところが素敵」なんて言われていても、結局は芸能人であり、人から見られる仕事をしているという点で、どこかしら飾っていると思うんですよ。所詮は一般人とは違うのよね、という感じというか。

しかしこの山本ゆりさん・・・全くもって飾っていません!笑

そこまで言わなくても・・・というくらい自分の失敗談を赤裸々に語り、ボケ突っ込みも容赦ない。
ある意味恥部ともいえる恥ずかしエピソードなんかも、山本ゆりさんの手にかかれば、笑い話になってしまうという不思議。

ネガティブで、家庭事情も結構複雑な方のようですが・・・お人柄なのか、とにかく明るくて、悲しみを笑いに変えてしまうパワーがある方だなと。
読んでいてこんなに元気になるってすごいですよね。

特に今回の本では、仕事の話のところと、複雑な家庭環境の部分は切なく、きゅっと苦しい気持ちになったりしましたが・・・全部読み終えてなぜかすごく元気になっているこの不思議な感覚!

普通、事業が軌道に乗らずに借金取りが家に押しかけてきて、最終的に親が離婚、みたいな・・・どっかで聞いたことあるような、デジャヴかって思うくらい自分と似てる環境(借金の種類が全然違うけど)に育ったにも関わらず、悲観的ではないっていう・・・本当すごいです。
ネガティブの種類が違うのかなあ。

最悪の想像で予防線を張るとか、自分もそうしているんですけど、山本さんはからっとしたネガティブ(どんなネガティブや)で、私のはじめっとしたネガティブっていうか。

両親が離婚してから穏やかで幸せな生活になった、というようなことがこぼれ話で書かれていて、これは私もまったく同じ状況だったのでかなり共感しましたね・・・

祖母のきよこさんとか、器の大きなお母さまの存在が大きかったのでしょうが、今は家庭をもって立派に二人のお子様を育てながらお仕事もされている・・・・すごいことですよね。

なんて真面目に語ってしまいましたが、色々迷走している日々の私なので、読みながらニヤニヤしたり、とても元気をもらうことができました。

個人的に好きな話は、ブログでも面白いと思って読んでいた、「家に帰ったら出迎えてくれる彼」の話と、運転していたらピーピー警告音が鳴り続けていたという話(ピンクスパイダー(ピーピーピー)、もう駄目だー(ピーピーピー)タスケテー!)です。

レシピもちょっとだけ載っていますよ。
おすすめです。
(5点)