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天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘

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ソニンとの出会いと友情はまだ少し先のこと――。
父母である王と王妃から愛されずに育った北国の王女イェラの物語。

ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維(サイ)の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山(コザン)の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー

菅野雪虫さんの「天山の巫女」シリーズ番外編、巨山の王女、イェラの話です。
 
生まれる前から現在、3巻に続く話までが描かれますが、
 両親の愛情に飢えた少女だった時代を乗り越え、よくも自分をもって成長したなあと思いますよ。
 
信頼できるのは愛犬のムサと乳母だけ。
 女であるが故に望まれなかった誕生。何をしても関心を持ってもらえない幼少時代。
 精神年齢が高く孤高過ぎるが故、同年代の友達もできず、唯一心を開きかけた人物との悲しい別れもあり。。
 
切なく、あまりにも不憫です。。
 
それでも自暴自棄にならず、真っ直ぐな芯を持って成長し、ソニン達との出会いに繋がっていきます。
 
この子にとって、王子達やソニンとの出会いはきっとかけがえのないものになるのでしょう。
 
そんな予感を感じながら読み終えました。
 
とても面白かったのですが、やっぱり未来の話も読みたかったなあと!
 次は外伝その2へ。
 (4点)