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天山の巫女ソニン 紅南外伝 海竜の子

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江南の美しい湾を牛耳る『海竜商会』。その有力者サヴァンを叔父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。しかし、クワンが落としたアクセサリーがきっかけとなり、湾に毒が流される。湾の海産物はすべて死滅し、混乱に巻き込まれサヴァンと母は亡くなってしまう。 すべてを失ったクワンのもとに、王宮から迎えがくる。江南王の隠し子であることを告げられたクワンは、王宮でくらすことを決める。そこで、あの事件が、側室の子であるクワンを憎んだミナ王妃による陰謀だと気づいて・・・・・・。多くの人々の心をひきつける江南の第2王子クワンの絶望と波乱にみちた魂の再生の物語。

菅野雪虫さんの「天山の巫女」シリーズ番外編。
 
こちらは、紅南のクワン王子の幼少時から1巻に続く話まで。
 
複雑な生い立ちだろうなと想像していたのですが、こちらもイェラと同じくらい辛い過去をお持ちでした。。
 
しかも一時は裕福で幸せで何不自由ない生活をしていただけに、王子として生きなければならなくなってからの生活があまりに不憫。。
 
どういう決意を持って生きてきたのか、セオとの信頼関係がどう築き上げられてきたのか、知りたかった事がこの外伝に収められていました。
 
シリーズとしてはこの外伝で終了。
魅力的な人物たちもたくさん登場し、王子や王女の生い立ちも分かったところで、更に先の話を読みたいと思うのはわがままなのでしょうか・・・。
 
面白かったです!
 (4点)