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歌舞伎町セブン

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冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。事件性はないはずだった。だが、これを境に、この街の日常はなにかがずれ始めた。それに気づき、手探りで真相を追い始めた人間たちが、必ずぶつかる「歌舞伎町セブン」とは何を意味するのか。そして、街を浸食していく暗い狂気の正体とは―。

誉田哲也さんの本です。
 
先日読んだ、「硝子の太陽N」で東が追っていた、陣内という不思議な存在感のある人物。
そこでしばしば登場する「歌舞伎町セブン」とは何ぞや。
読んだような気がしていたのですが、ジウ・サーガシリーズは「国境事変」とかがちょっと難しい気がして敬遠してしまっていたようです。
 
気になって早速こちらも読んでみる事に。
 
既に歌舞伎町セブンのメンバーであるとか、何を目的としているかを「硝子の~」で知ってしまったものの、この「歌舞伎町セブン」の元々のメンバーと事件、新生とも言えるメンバー達の結成というのがよく分かる序章のような作品としても楽しめました。
 
警察や法の力では裁ききれない罪。
殺してほしいと思うほどの憎しみ、恨み、陰謀。
特別な事情のある、公にはできない殺しの依頼のみを引き受ける「歌舞伎町セブン」。
 
殺し屋達、と言ってしまえば単純ですが、そういう風に簡単には割り切れない感じですね。。
誰かが悲しむ殺人ではない、といったような。
 
そして、刑事の東の登場は少ししかありませんがが、ラストの陣内との緊迫したやりとりはドキドキしました。
 
「ミサキ」が何故その名前を名乗っていて、「歌舞伎町セブン」に加わったのか、そのあたりはほとんど触れられていません。元警察官っぽい、くらいの描写とかしか。
続編の「歌舞伎町ダムド」ではどんな展開が待っているのでしょうか。
 
続きが気になります。面白かったです!
(4点)