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下町ロケット(文庫版)

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研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。 そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。 創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。 特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。

池井戸潤さんの本です。
 
やっぱり好き!!
 
直木賞に選ばれる作品って、なんでよりによってこの作品?好きな作家で他にもっと面白い作品はあるのに!と毎回思っている私が、初めてこの作品こそ直木賞も納得!と思えた本が、この「下町ロケット」でした。
 
ハードカバー版でも絶賛感想を書いていますが、改めて文庫版で読んで、良さを再確認。
 
やっぱり中小企業が大企業に打ち勝つ、という構図がたまらなく好き!
そして何より、佃社長のような社長の下で働ける社員達がうらやましくて仕方ありません。
 
大口契約の打ち切り、大企業から受ける訴訟と不利な裁判、大切な製品の特許を巡る大企業との戦い。
 
最初はちんけな下町の会社と見下していた財前が、佃の技術や製品にかける思いに、その仕事や製品を認めていく過程が良いんですよねえ。
 
改めて読み直してみて、ドラマが原作に忠実なのもよく分かって、またドラマも見たくなりました。
 
「ガウディ計画」も早く読みたいなあ。
(5点)