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火星の人

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有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知識を駆使して生き延びていく。

アンディー ウィアーさんの本です。
 
オススメされた本で、予約してから大分時が経ったころにやってきました。
 
全く知識もなく、外国文学ともSFとも知らず手にとったので、まずその分厚さに読み切れるかとても心配だったのですが(一週間くらいかかった)、杞憂でした。
 
外国の作品って、音楽も映画も本も何でもそうなんですが、ただそれだけで私は敬遠してしまうんですよ。無意識に苦手意識を持っているというか。。。
ただ、オススメされたり強制的に見るとか聞くとかすることがあれば勿論その作品に触れる機会というものがあるのですが、結構面白いじゃん、と思う事が多々。
 
という訳で、この分厚さもなんのその。面白かったですね!
 
まず事故によって火星にただ一人取り残されてしまったワトニー。
この惑星にたった一人自分だけが存在するという絶望的な状況。
地球との通信手段はない。食料も十分とは言えない。
 
なのに何処までも前向きなワト二―!
ジョークを交えつつ、持ち前の知識と技術を駆使してジャガイモの栽培に成功したり、地球との交信が再開した時には思わずガッツポーズをしたくなるほど嬉しかったですねえ!
 
ワトニー救出プロジェクトとして、国をあげての大作戦の準備が始まり、その日を迎えるために準備を進めるワトニーの明るさに救われました。
 
絶体絶命の運命も、こんな風に変えられるんだ!というほど、とにかくワト二―の前向きな姿勢に、読んでいて元気をもらえました。
(4.5点)