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おにんぎょうさまがた

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それは、私が小学校二年生のある日のこと。同じ学童に通う香奈枝ちゃんが、お姫さまみたいな人形を持ってきた。金色の巻き毛に、青いガラス目。丸みを帯びた桜色の頬に、控えめな微笑み―えもいわれぬ美しさを持つ彼女の名前は『ミーナ』。そんな彼女との出会いが、すべての不幸の始まりだった…。五体の人形にまつわる、美しくも哀しいノスタルジック・ホラー。

長谷川夕さんの本です。
 
「僕は君を殺せない」が結構好みな感じだったので、こちらも借りてみました。
 
長谷川さん、どういう風なジャンルを極めていくんでしょう。
今回は前作とはまた少しテイストが違う、ホラーの印象でしょうか。
 
ビスクドールというと、高級な人形でリアルな感じのイメージです。
そして昔「ちゃお」で連載していた「アリスにおまかせ」という漫画があるんですが、そのイメージが凄く強い(笑)
例にもれず、人形を手にした人、関わった人に不思議な出来事や不幸が起こるといった短編集になっています。
 
単純に不幸という言葉では難しいですが、連鎖していくものなんでしょうか。
 
一番不思議だったのが、人形を売っているお店の店員さん。
この人物を元に物語を展開していっても全然いけると思いますが、敢えてそうしないところがまた良かったのかもしれません。
 
全体的におどろおどろしい展開なので苦手な人はダメかもしれないですね。
「サマーはなおらないで」が個人的に好きです。
(4点)