学校のいじめをなくすため、大仏のマスクをかぶり、休み時間ごとに、パフォーマンスショーをする新島英雄とその演出担当の佐古鈴。二人のアイデアは一見、成功するかに見えた。だが無愛想な美少女転校生が新たないじめの標的になり、佐古の唯一の親友・小峰玲花が、敵となって立ちはだかる!?
白岩玄さんの本です。
何気に結構本を出している白岩さん。
図書館で発見する度に借りて読んでいます。
まだ全部制覇はできていませんが、私、白岩さんの小説が凄く好きだなと実感。
演劇部で演出を担当している佐古（女子）にいじめをなくしたいと突然隣のクラスの新島から協力をしてほしいと頼まれる。
休み時間になると、苛められっ子へ向けられる興味をこちらに向けようと、様々な演出で新島がパフォーマンスを繰り広げる。
何故か佐古の友達にライバル視され、競い合うことになり－－
そして新たに美少女転校生が現れて・・・
と、もう青春！という要素満載な設定なんですが、この新島がいい人過ぎてちょっと感動してしまいますね。
誰かがいじめられるくらいなら、自分への批判くらいなんてことないとパフォーマーに徹するその精神。
そして確実にいじめが減っている現実。
新島のような人ばかりだったら、学校からいじめなんてなくなるのかもしれませんね。
そして仲たがいしたままで本編が終了してしまうのですが、同時収録の作品で思わずにんまりのラストです。
うん、好きだわ。
（4点）
