No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

ふたえ

イメージ 1
 
 

手代木麗華に出会った日。
教室の片隅でひっそりと生きてきた「ぼっち」たちの大冒険が始まった――

切なすぎる真実がラストで明かされたとき、この物語はまったく新しい物語に生まれ変わる。

ドン臭い「ノロ子」、とにかく地味な「ジミー」、将棋命の「劣化版」、影の薄い「美白」、不気味な「タロットオタク」、一匹狼の手代木麗華を寄せ集めた修学旅行の「ぼっち班」。
問題児・手代木に振り回されるうちに、「ぼっち」たちは青春をかけて走り出していた!
 


白河三兎さんの本です。

 
白河さん、何冊か読んで思ったんですけど・・・・作品によって好き嫌いがかなりはっきり分かれるかも・・・・!
 
何だろうな、このちょっと読みにくい感じもさることながら、キャラクターがどうも好きになれない。
特に女子のキャラがことごとく。
 
個性派だけどあまり魅力を感じない手代木、ノロ子、美白、タロットオタク・・・なんだろう、女子陣がどの子も苦手なキャラクターだったせいもあって、ヒントが散りばめられていても気付かないほど、さらっと流し読みしてしまい・・・結果、まんまとミスリードされていましたとさ!
 
ただ、男子陣の語りは好きだなと思い、読んでいて何だろう何か感じるの、この違和感は・・・と思っているうちに、最終章で「?!」となり、大混乱。
 
書いている本人はほくそ笑んでいるのに、読み手には伝わっていない、と言ったら失礼かもしれないけど、少なくとも私にはこの「あっ!」と驚く展開がすっと入ってきませんでした。
 
むしろまだ混乱しているかもしれない・・・!
 
あれ、美白が何故二回も語り手に??と思った時点で完全に騙されていて、将棋兄弟にミスリードされ、「ダブり」の存在が何だろうなあと思っているうちに、あーってなりました。
 
すっきりと騙されれば最高傑作!って思えるんですが。。。この訳わかんないまま騙された感がすっきり来ず、そしてこの作品もちょっと苦手な感じでもあり、心から楽しめなかったのが残念です。
 
理解力がある人だったらすんなり納得できるのですかねえ。
(3.5点)