No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

No.6 beyond

イメージ 1
 
 
“NO.6”が崩壊してネズミは去り、紫苑は留まった。紫苑は再建委員会のメンバーとして、国家の激変を目の当たりにする。何があっても変わらないでくれと、紫苑に哀願して旅にでたネズミの真意とは何だったのか?遙か遠くの荒野からネズミの心は紫苑に寄り添う。瓦解した世界のその後を描く、真の最終章。


あさのあつこさんの「No.6」シリーズ、大好きだったなあ。

この本が出ているのを知っていたのだけど、タイミングを逃してずっと読めていなかったのです。
 
近くの図書館で見つけて借りて見ました。
 
完結は一応本編でしているので、もう少しおまけ的な、ハッピーエンドな感じのサイドストーリーかしらと思って読み始めたところ、ネズミに出会った事でしたたかさを身に付けた紫苑のその後の話や、逆に紫苑に出会った事によって、無意味な殺戮をしなくなったネズミの話であるとか、再会を誓ったものの、結局会う事はないまま終わってしまいました。
 
個人的にイヌカシが好きなキャラなので、しいて言えば一番最初のイヌカシの話だけが唯一ほっとできる話かも。
 
まだまだ続きが書けそうだし、再会までの第二章として書いてくれてもいいのにな、という終わり方。
好みが分かれるかもしれませんが、敢えてここで最終章とするのもまたいいのかもしれない。
 
また一から読みなおしたいシリーズだなと思いましたよ。
(4点)