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ハーメルンの誘拐魔

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病院からの帰り道、母親が目を離した隙に15歳の少女・香苗が消えた。現場には中世の伝承「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出し、香苗が子宮頚がんワクチン接種の副作用によって記憶障害に陥っていたことが判明する。数日後、今度は女子高生・亜美が下校途中に行方不明になり、彼女の携帯電話と共に「笛吹き男」の絵葉書が発見された。亜美の父親は子宮頚がんワクチン勧奨団体の会長だった。ワクチンに関わる被害者と加害者家族がそれぞれ行方不明に。
犯人像とその狙いが掴めないなか、さらに第三の事件が発生。ワクチン被害を国に訴えるために集まった少女5人が、マイクロバスごと消えてしまったのだ。その直後、捜査本部に届いた「笛吹き男」からの声明は、一人10億、合計70億円の身代金の要求だった…。

中山七里さんの「犬養シリーズ」第3弾。
 
警察小説というよりは、子宮けいがんワクチンに対する問題提訴な内容が濃かったかなあ。
同じ女としてこんな副作用があるということを知らなかった、ということはそれだけ表面化されていないということで・・・。
 
誘拐魔とはいえ、今回は誰も殺されないし物理的に傷つけられることはない。
けれども10代の少女達が背負うにしてはあまりにも重過ぎる障害が読んでいて何ともやりきれなくなりました。
 
こういう本を書いたりすると、そういう方面の人から圧力とかかかったりしないのだろうかとちょっと心配になりました。
 
高千穂のキャラがいまいち掴み切れなかったのもありますし・・・まだこのシリーズは続きそうですね。
(4点)