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恩讐の鎮魂曲

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悪辣弁護士・御子柴礼司、医療少年院の恩師・稲見が殺人で逮捕された――

韓国船が沈没し、251名が亡くなった。
その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。
稲見は本当に殺人を犯したのか?

中山七里さんの本です。
 
「死体配達人」の異名を持つ弁護士、御子柴シリーズ第三弾。
 
前作までを思い出してみると、御子柴が大分人間らしい一面を魅せているのが興味深いです。
恩師である稲見の弁護をすることになったという理由もありますが、ラストシーンなんて、人間というのは少しずつでも変わることができるのかもしれない・・という希望をも与えてくれるような気がしました。
 
本の帯のどんでん返しを煽り過ぎているのはちょっと・・・という感じでしたが(もっと凄いどんでん返しがあるのかと思ってしまった)、御子柴が今後どう変わっていくのかが楽しみですね。
まだ続きもありそうで期待。
(4点)