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崑崙の王〈上〉龍の紋章

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黒伏村の久我沼羊太郎の異変に気づいたのは息子夫婦だった。犬のように月に向って吠え、嫁の千絵にのしかかるのだ。犬神が憑いた―。そう信じた息子・佐一郎は犬神落としを頼むが、祈祷師・牛斎は手首を噛み砕かれ、落とし屋の聴問も歯がたたない。そして遂に悲劇が起った。羊太郎が孫の加津雄の首を切り落とし、千絵に襲いかかったのだ。そこへ、崇られ屋のミスター仙人・九十九乱蔵が現れた…。

夢枕貘さんの「九十九乱蔵」シリーズ。
 
登山で早起きをした電車の中で読んでいたせいか、若干グロ描写に気持ち悪くなりつつも、やっぱりこの乱蔵の魅力はいいですね。
 
上巻ということもあると思いますが、ほんの序章という感じで終わってしまいました。
犬神に憑かれたという依頼者の父。
犬神落としを依頼するも、どうやら懇意と見られる別の人間が来たことにより、解雇された乱蔵。
 
中途半端に事件に絡まされたのに用無しとなった乱蔵が、このまま引っ込むわけはないよね、と思いつつとりあえず一度撤退する模様。
 
一筋縄ではいかない人間達が沢山登場し、果たしてどうなるのか。
と思いつつ、上巻だけでもこれでいいかーと満足してしまっている自分もいたりします(笑)
 
機会があったら下巻も読みましょう。
(3.5点)