声の小さな皆川七海は、派遣教員の仕事を早々にクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられた。行き場をなくした七海は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受ける。あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出すが…。
岩井俊二さんの本です。
映画公開前に読む事ができて良かったのか良くなかったのか。。。
話題になっていた「Love letter」や「スワロウテイル」は聞いた事があっても映像として見た事もない、全く触れることのない世界で。
TVで紹介していた映像に物凄く惹かれて、友達を誘って渋谷まで見に行って。
あの衝撃。
そしてその衝撃が忘れられなくて、もう一度劇場に足を運んだのも懐かしい思い出です。
ファン歴は短いかもしれませんが、岩井監督のファンだと思っています。
しかし、映画と小説だとちょっと違うんですよね。
リリィとラブレターはかなり面白く読めたのですが、その他作品は映画を見てこその補足という感じの印象でしかなく。。
今回も同じような感じで、久々に分厚い割に3分の2くらいはとにかく長いし、読むのが辛いと感じました。
それはこの主人公の流され過ぎる意志の弱さ、世間知らずっぷりに苛々させられるせいもあるんですが、便利屋との出会い、真白というキャラクターが出てくるまでの前置きがとにかく冗長に感じたからです。
真白が出てきたところからは引き込まれて読み進めるペースも上がりましたが、前半というか3分の2はカットしても差し支えないのでは?と思うほど。
レビューが高評価なのでちょっと驚いていますが、これは好みの問題なのでしょうか。
本自体が凄く楽しめなかったので、3時間くらいあるという映画を見続けることができるのかも心配でまだ観にいっておりません。
ただ、個人的に真白をCoccoが演じているということで、凄くイメージに合っているなと思っていて。
そこは見てみたいのです。
いずれにしろ、映画は見るつもりですが、この本はもう読む気がしないです。
完全に好みではありませんでした。
(3点)