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少女(文庫版)

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親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く―死の瞬間に立ち合うために。

湊かなえさんの本です。
 
ハードカバー版で既に読んでいたのですが、読んだか読んでなかったか思い出せない作品だったので、貸してもらう時も「読んだかも?」と思いながら読み始めました。
まあ実際読んでいた訳ですが、なんですかね、全然内容を覚えていなかったんです。
 
図書館で物凄い予約数になっていてなかなか借りられないのもあるし、自分があまり湊さんの文章が読みやすいと思わないことと、「告白」と同等の後味の悪さを期待してしまうが故、もう湊さんの作品は読まなくていいかなと遠ざかっていました。
 
そして久々の再読。
うーん、やっぱり何ともいえず文章が読みにくい。
そしてこの二人の少女がどうも好きになれない。嫌悪感?
 
どっちも似たような感じの印象を受けるので、書き分けがあまりできていないような。とにかく読みにくい印象。
また、最後のどんでん返しも何だか読み手を置いてけぼりにしてしまうような唐突感というか・・・。
うーん、初読の時はそれでもそれなりに楽しめていたようなので(過去記事参照)、久々に読んだら当時よりもっと湊作品が苦手になってしまったようです。
 
読後の何とも言えない嫌な感じは健在。
(3.5点)