「ねえ、私、生まれてから一度も“怖い”と思ったことがないの。あなたのお話で、私に“怖い”ってどんなものか教えて下さいな」―。ある作家は哀切と戦慄が交錯する一瞬を捉え、またある作家は「予感」でがんじがらめにする秘術を繰り出した。そしてまたある作家は、此岸と彼岸をたゆたうが如き朧な物語を紡ぎ出した…。当代きっての怪異譚の語り部が腕によりをかけて作り上げた恐怖七景。
最近本を読むと言う会社の同僚と本の貸し借りをするようになり、借りた本。
怖い、というタイトルから想像するホラーな怖さというよりは、ぞっとする・・・いや、なんか嫌な後味が残る話が多かったかもしれません。
そして全体的にオチが分かりにくいというか、個人的にしっくりこなかった感じです。
宮部さんの話が短編だけど印象的で一番しっかりしていた作品かなあと。
その他は短編ということもあるけれど、何だかもやっとする感じでした。
アンソロジーは元々外れが多いと思っているので満足することは少ないんですけどね・・・。
(3.5点)