No-music.No-life

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願いながら、祈りながら

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まるで時の女神が回収し忘れたようだ。北の大地の片隅に、ぽつんとたたずむ中学校分校には、一年生四人と三年生一人が学んでいた。たった五人でも、自称霊感少女もいれば、嘘つきな少年もいる。そこに赴任してきたのは、まったくやる気のない若い教師。けれど、やがて彼が知ることになる少年の嘘の痛ましい理由とは?ときには悩み、傷つきながらも、成長していく五人の、胸を打つ青春前期物語。

乾ルカさんの本です。
 
とある北海道の分校にひょんなことから赴任することになった若い教師。
全くやる気がない教師と、それぞれに事情を抱えた5人の生徒の話です。
 
最初、あまりにやる気のない先生が好きになれなくて話に入りづらかったのですが、この先生が心変わりしてからの展開からすっと馴染んでくる感じでした。
 
中学3年の女の子1人と、中学1年生の男女4名のそれぞれの話。
 
様々な苦悩を抱えながら、一歩ずつ成長していく姿が眩しいです。
 
思いがけず感動なラストでしたが、こういう爽やかな物語も乾さん、全然いけますね。
個人的に中3の女の子の影のある感じが魅力的でした。
(4点)