No-music.No-life

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オケ老人!

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平均年齢おそらく世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が岡交響楽団」(略称・梅響)に、高校教師・中島は間違えて入団してしまう。彼は、演奏も覚束ない「オケ老人」たちのなかで勿論一番若く、力も備わっていると目され、指揮者になってくれと皆から懇願される。その後、彼が門を叩きたかった同じ町にある人気アマオケ「梅が岡フィルハーモニー」(略称・梅フィル)との確執、梅フィルの怜悧で、完璧主義のコンマス・大沢が熱望するロシアの人気指揮者ゴルゴンスキーの来日騒動などを経て、日本・ロシアの国家機密の情報漏洩にまで話は大きく展開していくが―。


荒木源さんの本です。
 
「ちょんまげプリン」が非常に面白くて読みやすい本だったので、別の本も読んでみようと思い手にしてみました。
 
音楽に携わる小説、映画、ドラマ。
大好きなんです。それだけでもう面白い。
 
オーケストラを題材にした作品というと小説では藤谷治さんの「船に乗れ!」が思い浮かびますが、その藤谷さんが巻末で解説しているものがまさにこの小説を著していると言っても過言ではないかと。
 
「音楽をめぐる幸福について書かれた作品」
 
まさにその通り!
 
ロシアのスパイの話はあまり入れなくても良かったかも?とは思いますが、老人達の音楽に対する好きな気持ちが凄く伝わってきて、下手でもオーケストラをやりたいと思うその心意気が素敵でした。
 
こんな楽団があったらぜひ入ってみたいですね。
面白かったです。
(4.5点)