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誤認逮捕

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「田処銀吉」の名が容疑線上に挙がった時、佐伯警部補は一瞬鳩尾の奥に鈍痛に似た圧迫感を覚えた。田処はひと月前の「OL暴行未遂事件」の容疑者だったからだ。あらゆる要素が彼のクロを示していたが、結果は捜査本部の黒星。そして今度はOL殺人事件で再び彼の名が挙がったのだ。もう誤認逮捕はしたくない。しかし、客観情況はクロを示しているー(表題作)。多彩なテーマを鮮やかに描く傑作短篇集。


夏樹静子さんの本です。
 
短編集なのでさらっと読めますが、安定の夏樹さん。
やはりどれも外れがなく、なかなか読ませます。
 
表題作の「誤認逮捕」は裏の裏をかかれた感じ。
どの作品も短編ながら、凝っていて飽きませんでした。
(4点)