No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

地下の鳩

イメージ 1
 
大阪、ミナミの夜。キャバレーの呼込み男、素人チーママ、イロモノのオカマ。行き場のない思いを抱えて懸命に生きる人々を描いた力作


西加奈子さんの本です。
 
久々に西さんの本を読んだ気が。
最近読んでいたものは比較的好きな感じで楽しめていたので、ちょっと油断しておりました。
 
私、西さんの作品で「黄色いゾウ」とかがダメだった人なので・・・「円卓」「漁港の肉子ちゃん」「さくら」などは好きな感じなんですけどね、黄色いゾウ系の話でした。
いや、全然内容は違うんだけど、雰囲気か。
 
表題作ともう1編が収録されているのですが、登場人物は地続きになっているんです。
表題作は登場人物の男女がどうも好きになれないのと、いまいち理解できず・・・。
 
あー今回はダメだったかな、と思ったのですが、もう1編のイロモノオカマの主人公の作品は結構好きな世界感でした。
 
全体的にかなり暗め、というか何とも言えない読後感がある感じです。
 
最近少し西さんの作品から遠ざかっているうちに結構読んでいないのが増えて来てしまっていたので、また機会があれば読んでみたいと思います。
(3.5点)